腎機能の低下に気をつけよう
腎臓には、血液をろ過して老廃物を尿として体外に排泄するなどの機能がありますが、こうした機能が低下すると、その影響は体のあらゆるところに及びます。ふだんは目立たない腎臓のことをもっと知って、健康維持につなげましょう。
腎臓の働きって?
腎臓は、体内の水分量を調整したり、赤血球や血圧を調整するホルモンを分泌するなど、体を正常に機能させる重要な働きをしています
腎臓の働きが弱まると、老廃物や余分な水分を体外に排泄できなくなっていきます。
足や顔のむくみ、だるさ、貧血、血圧の上昇などの症状が現れたときには機能の低下が進行している場合もあります。
クレアチニンをチェック
腎機能が低下すると、本来は尿として排泄されるはずの老廃物の「クレアチニン」が血液中に蓄積してしまいます。
健診では、このクレアチニンの数値を健診項目の1つとして検査し、腎機能の状況を確認しています。
腎機能はある程度まで低下すると元には戻らないため、低下しないように生活習慣を見直したり、定期的な健診で早期発見し、予防することがとても大切です。
- ※クレアチニン以外にも、腎臓がどれくらい血液をろ過できているかを示す指標としてe-GFRがあります。

腎機能はどうして低下するの?
腎機能は、誰でも年を取るとともに低下していきますが、腎臓自体の病気や生活習慣によっても低下します。
近年、腎臓病にかかる人は増加しており、成人の約8人に1人が慢性的に進行し腎機能が低下する腎臓病の疑いがあるとされています。


高血圧、高血糖も腎機能を低下させる原因
高血圧や高血糖の状態が続くと、全身の血管を傷つけるため、そのダメージは毛細血管のかたまりである腎臓に大きな負担をかけることになり、働きを徐々に低下させていきます。
腎臓と血圧・血糖は互いに関連し合っています。腎臓は血圧を調整するホルモンの分泌や、血液中のインスリンを分解する働きもあるため、腎機能が低下してしまうことが血圧や血糖の上昇にもつながり、生活習慣病をより悪化させる悪循環を招いてしまいます。
適正な生活習慣を身につけることが、長く健康でいるためには大切です。

たんぱく質の過剰摂取は腎臓の負担につながる
体内に取り込まれたたんぱく質は代謝によって窒素化合物を生じさせます。この物質は腎臓でろ過され排泄される有害物質のため、たんぱく質の過剰摂取は腎臓にとって大きな負担になります。
たんぱく質は、筋肉や血液などの「体をつくる」材料として必要な栄養なので、摂取量を減らせばいいわけではなく、適切な量を摂ることが大切です。