脂肪肝ってなに?

飲み過ぎや食べ過ぎによって、肝臓に過剰な脂肪が蓄積する病気を「脂肪肝(脂肪性肝疾患)」と言います。
お酒を飲まない人や女性にも増えており、生活習慣病の入り口ともいわれています。

脂肪肝の原因は2通りある

脂肪肝の原因には「飲み過ぎ」と「食べ過ぎ」の2通りがあり、どちらの場合も放置していると肝機能に影響が出るリスクが高まります。
脂肪肝は新型コロナ禍以降、リモートワークやステイホーム等の生活習慣の変化により、増加傾向にあります。

非アルコール性の脂肪性肝疾患

非アルコール性の脂肪性肝疾患では、食べ過ぎや運動不足等で余ったエネルギーが肝臓に中性脂肪として蓄積されて生じます。このように代謝の乱れが原因であるため、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患と呼ばれています。
とくに、ご飯やパン、麵類等の糖質を過食すると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが追いつかず、糖が中性脂肪として蓄積されやすくなります。

進行すると…

非アルコール性の脂肪性肝疾患は、従来はただ脂肪が溜まっているだけの状態で、肝臓の病気に進行しない“良性”と考えられてきました。しかし現在は約20%が代謝機能障害関連脂肪肝炎となり、さらに進行すると肝硬変や肝がんに繋がるリスクが高くなるとわかってきました。

沈黙の臓器「肝臓」

肝臓は、細胞の自己修復能力が高いうえに、ダメージを受けても残った正常な細胞が補完し、機能を維持する働きを持っています。
また、痛みを感じる神経が肝臓には無いため、たとえ炎症やがんがあっても初期の頃は自覚症状がほとんどなく、症状が現れたときには病気が進行している可能性もあります。そのため定期的に健診を受けて病気の予防・進行を抑えることが大切です。

食生活の見直し

飲み物を見直す
青魚や緑黄色野菜を積極的に摂る
糖質だけの食事や糖質の食べ重ねに注意
就寝する2時間前までに食事を済ませる

果物の摂り方に注意!

果物に含まれる果糖は吸収が速く、肝臓で中性脂肪に変わりやすいので食べ過ぎには注意が必要です。
そのため、食べるときは夕食よりも朝食や昼食等といった早めの時間帯にしたり、食べる量は適量にする等の調整をするようにしましょう。
スムージーはさらに吸収が速くなるので要注意です。

やってみるといいこと

納豆に酢をかけて食べる

タレの代わりに酢をかけた「酢納豆」は、酢と納豆のパワーでまさに肝臓の救世主! 酢には肝細胞の再生を助けたり、中性脂肪の分解を促進する働きがあります。
さらに、納豆には内臓脂肪と血中の中性脂肪を減らしたり、脂肪燃焼の促進や肝臓の炎症を抑える物質を分泌し、脂肪肝に効果的です。
納豆にかけるお酢は、糖質ができるだけ少ないものを選び、一度に摂る量は大さじ一杯(15ml)が目安です。

高カカオチョコレート

カカオ含有量が70%以上の高カカオチョコレートは、食物繊維が豊富で抗酸化作用のあるポリフェノールも含むことから、肝臓の働きを助けて代謝を上げる効果が期待できます。
1日25gを数回に分け、食前に摂ることで糖質の吸収を抑えてくれます。

ブラックコーヒー

コーヒーにもポリフェノールや脂肪燃焼作用のあるカフェインが含まれており、体に脂肪を溜めにくくする効果があります。
また、最近の研究では、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種である化合物クロロゲン酸が、肝細胞の炎症を抑えて肝がんの予防につながるのではないかといわれています。
一日2~3杯を目安に毎日摂ると良いでしょう。

サプリメントに頼りすぎるのはやめよう

肝臓は体に入った栄養素を代謝し、有害な物質は解毒しています。栄養補給のために摂取するサプリメントも、飲み過ぎると栄養成分を収めたカプセルや錠剤の成分の処理が肝臓に負担をかけ、炎症等が生じるおそれがあります。
「薬物性肝障害」と呼ばれる肝臓の病気には、サプリメントや健康食品の取り過ぎで発症した事例もあるため、サプリメントを飲み過ぎないようにしましょう。