肝臓をいたわっていますか?
肝臓は、代謝、解毒、エネルギーの貯蔵等、さまざまな働きをしています。また、「沈黙の臓器」とも呼ばれ、トラブルが起きても自覚症状が出にくく、異変が現れたときには病気が進行している可能性もあります。
健康診断の結果でもチェックできますので、定期的に肝臓の状態を確認するようにしましょう。
AST、ALTは肝機能の指標
γ-GTPは肝臓に関連する数値としてよく知られていますが、AST(GOT)とAST(GPT)も肝臓の状態を確認するために重要な数値で、2つの数値のバランスによって体の中で何が起きているのかを予測できます。
ALT 基準値30以内
主に肝臓内に存在する酵素で、肝細胞が何らかの異常によって破壊されると、血液中に放出されて数値が高くなります。ALTの数値が高い場合は、肝臓に異常があると考えられます。
AST 基準値30以内
肝臓に多く存在する酵素で、ALTと同様に血液中に放出されると数値が高くなります。
ASTは肝臓以外に骨格筋や心臓の筋肉等にも含まれており、これらに異常が見られる場合も数値が高くなるため、ALTの検査値と合わせることで病気の種類を予測します。
肝機能の数値と生活習慣との意外な関連性
当健保組合の健診結果で、AST、ALTの基準値30以内を正常値として、基準値に収まっていた人の割合を飲酒回数・量や食事のタイミングと合わせて比較してみました。
お酒だけでなく、夕食のタイミングでも違いが…
飲酒の有無と夕食のタイミングで比較すると、「飲酒なし、就寝前2時間以内の夕食もなし」の場合が、AST、ALTともに最も良好となりました。
しかしお酒を飲んでいない場合でも夕食のタイミングで差が出る結果となりました。これにお酒が加わると、さらにASTでは差が広がります。
就寝前の食事は、胃腸が活発になることで睡眠の質も低下させてしまいます。睡眠不足等も肝臓への負担になるため、夕食は就寝2時間前までに済ませておくことが良いと考えられます。夕食が遅い時間になってしまう場合は、その間に間食を取り入れ、夕食の食べ過ぎを防ぐようにしましょう。

お酒の量次第でも差が…
毎日飲酒する場合でも、飲む量で比較すると「3合以上飲む場合」と「1合未満(純アルコール量20gの基準)」では、ASTは22ポイント、ALTでは17ポイントの差が見られました。
アルコールの適量は人によって異なり、飲酒しないに越したことはないですが、日頃から飲酒する人もまずはお酒の量を意識して減らし、肝臓をいたわる必要がありそうです。
